問1 ★
方程式 が表す楕円の、焦点の座標と、長軸・短軸の長さを求めなさい。
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焦点 ,,長軸の長さ ,短軸の長さ
, それぞれで平方完成します。
これは楕円 を 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動したものです。もとの楕円は ,, で、焦点は です。
平行移動して、焦点は ,,長軸の長さは ,短軸の長さは です。
目次 / 数検対策(準2級・2級・準1級) / 数検準1級
—— 複素数平面と二次曲線 第5〜9章の「二次曲線・媒介変数表示・極座標」を、数検準1級の出題形式で ——
数検準1級の「いろいろな曲線」の類題です。一般形からの焦点の読み取り、焦点と準線からの放物線の決定、漸近線と焦点からの双曲線の決定、接線、媒介変数の消去、極方程式と直交座標の行き来から、二次曲線の焦点と角の条件、楕円上の点での2次式の最大・最小、極座標を使った定数の証明、軌跡としての双曲線、複素数 $w = z - \dfrac{1}{z}$ や $w = z^2$ が描く二次曲線までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、媒介変数や極座標に置きかえて式を1文字にまとめること、除く点や動く範囲を書き落とさないことを練習します。問8・問15では曲線の長さと面積(微分積分 第15章)、問13では媒介変数表示の微分(微分積分 第11章)、問20では定積分と置換積分(微分積分 第14〜15章)も使います。
この章の問題は、「標準形に直して焦点・漸近線・接線を速く正確に出す力」と、「媒介変数・極座標・複素数に置きかえて曲線の性質を説明する記述力」の2本柱です。
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
方程式 が表す楕円の、焦点の座標と、長軸・短軸の長さを求めなさい。
焦点 ,,長軸の長さ ,短軸の長さ
, それぞれで平方完成します。
これは楕円 を 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動したものです。もとの楕円は ,, で、焦点は です。
平行移動して、焦点は ,,長軸の長さは ,短軸の長さは です。
問2 ★
焦点が点 ,準線が直線 である放物線の方程式を求めなさい。
頂点は、焦点から準線に下ろした垂線の中点なので です。頂点から焦点までの距離は で、焦点は頂点の下側にあるので、放物線は下に開きます。
頂点が原点のときの式は です。これを 軸方向に , 軸方向に だけ平行移動して
(確かめ: のとき で、点 から焦点までの距離 と、準線までの距離 が等しくなります。)
問3 ★
焦点が , で、2直線 を漸近線とする双曲線の方程式と、頂点の座標を求めなさい。
,頂点 ,
焦点が 軸上にあるので、求める双曲線を (,)とおきます。漸近線は ,焦点は なので
を代入して ,, です。
頂点は 軸上の なので です。
問4 ★
楕円 について、次の (1)(2) を考えます。
(1) 楕円上の点 における接線
(2) 傾きが である接線
上の (1)(2) の接線の方程式を、それぞれ求めなさい。
(1) (2) ,
(1) 点 における接線は、置きかえの公式から
(2) を楕円の式に代入して分母を払うと
接する条件は判別式が になることです。
よって です(公式 でも出ます)。
問5 ★
媒介変数 を用いて , と表される点 は、どのような図形を描くか求めなさい。
円 の、原点を除く部分
に注意して を計算します。
よって ,すなわち です。
動く範囲を確かめます。 なので原点は通りません。逆に、この円上で の点 に対して とおくと、 となり、その点を通ります。
よって描く図形は の、 です。
問6 ★
次の極方程式 (1)(2) を考えます。
(1)
(2)
上の (1)(2) で表される曲線を、それぞれ直交座標 , の方程式で表しなさい。
(1) (2)
(1) なので
(2) 両辺に をかけると ,すなわち
をかけると極(原点)が加わる心配がありますが、もとの曲線も のとき となって極を通るので、同じ図形です。
問7 ★
極方程式 で表される曲線を、直交座標 , の方程式で表しなさい。
(楕円)
分母を払うと ,すなわち です。両辺を2乗して
よって
(逆の確認)この楕円上では なので で、 の は正になり、2乗する前の式にもどれます。中心 , で、焦点は と です。極が焦点になっていて、離心率 の楕円です。
問8 ★
媒介変数 を用いて ,()と表される曲線の長さを求めなさい。
, なので、 で
よって長さは
問9 ★★
複素数 が を満たしながら動くとき、 とします。複素数平面の点 (, は実数)を座標平面の点 とみます。
(1) 点 はどのような図形を描くか求めなさい。
(2) の値を求めなさい。
(1) 楕円 (焦点 ,) (2)
(1) ()とおくと、 なので
, から を使って を消去すると
が を動くと、点 はこの楕円全体を1周します。長軸は虚軸上にあり、 です。
焦点は点 と点 です。
(2) は、楕円上の点 から2つの焦点までの距離の和なので、長軸の長さ です。
問10 ★★
点 が直線 上を動くとき、 とします。複素数平面の点 (, は実数)を座標平面の点 とみて、点 が描く図形の方程式を求め、その焦点と準線を求めなさい。
放物線 ,焦点は原点 (),準線
( は実数)とおくと
より , です。
がすべての実数を動くと もすべての実数を動くので、点 は放物線全体を描きます。
これは を 軸方向に 平行移動したものです。もとの焦点 ,準線 も同じだけ移るので
焦点は (),準線は です。
(確かめ: と、準線までの距離 が一致します。)
問11 ★★
楕円 上の2点 , が を満たしながら動きます( は原点)。
(1) は一定であることを示し、その値を求めなさい。
(2) 原点 と直線 の距離を求めなさい。
(1) (一定) (2)
(1) 原点を極とする極座標で ()とおきます。 なので、Q の 座標は , 座標は で、()とおけます( の向きでも、下の式で と の2乗は同じになります)。
楕円の式に代入すると
よって
となり、 によらず一定です。
(2) から直線 に下ろした垂線の足を とします。直角三角形 の面積を2通りに表すと です。 なので
よって です(直線 は、つねに円 に接します)。
問12 ★★
点 が楕円 上を動くとき、 の最大値と最小値、およびそのときの , の値を求めなさい。
(複号同順)のとき最大値 ,(複号同順)のとき最小値
,()とおきます。2倍角の公式から
なので、与えられた式を とすると
ただし は , を満たす角です。 は長さ の区間を動くので、 で、両端の値をとります。
最大 のとき , です。,, より と は同符号です。
最小 のとき , で、,, と は異符号です。
まとめると
(確かめ: と因数分解でき、 で です。)
問13 ★★
媒介変数 を用いて ,()と表されるサイクロイド上の点を とします。
(1) 点 における法線は、点 を通ることを示しなさい。
(2) に対応する点における法線の方程式を求めなさい。
(1) 略( が接線の向きと垂直) (2)
(1) , です。 では なので、点 における接線の向きはベクトル で表されます。
一方
の 成分は , 成分は なので
で、 の 座標は正なので です。内積を計算すると
よって直線 は を通り接線に垂直な直線、すなわち法線です。したがって、法線は点 を通ります。(証明終)
( は、そのとき転がる円が 軸に接している点です。)
(2) のとき
法線は直線 で、傾きは です。
問14 ★★
楕円 の焦点のうち、 座標が正のものを ,負のものを とします。楕円上の点 が を満たすとき、 の値と の面積を求めなさい。また、このような点 の座標をすべて求めなさい。
,面積 ,(4点、複号任意)
,, なので、,, です。, とおくと、楕円の定義から です。
で余弦定理を使います。
よって です。面積は
次に P を求めます。, より、, は の解で、 です。 について ()なので
どちらも を満たします。 より です。
(複号任意の4点)
(確かめ: で、面積と一致します。)
問15 ★★
媒介変数 を用いて ,()と表される曲線 について、次の問いに答えなさい。
(1) を消去して、 を , の方程式で表しなさい。
(2) で囲まれた部分の面積を求めなさい。
(1) () (2)
(1) なので です。 が を動くので です。
( でともに原点、 で点 を通り、 は原点で交差する閉じた曲線(輪)になります。)
(2) を に変えると は変わらず だけ符号が変わるので、 は 軸について対称です。 の部分では で、 より は から まで減ります。
求める面積を とすると
よって です。
((1) の式から を で置換しても、同じ値になります。)
問16 ★★
楕円 上の点 は、 軸上にないものとします。点 における法線( を通り、 における接線に垂直な直線)と 軸の交点の 座標を で表し、そのとりうる値の範囲を求めなさい。
,範囲は
P における接線は、置きかえの公式から
なので、その法線ベクトル が法線の向きです。法線上の点は、実数 を用いて
と表せます。P は 軸上にないので で、 となるのは のときです。このとき
のとき、 は の範囲のすべての値をとります( は P が 軸上の頂点のときだけです)。よって
( は で、焦点 よりも内側です。)
問17 ★★★
放物線 上の、原点 と異なる2点 , が を満たしながら動きます。
(1) 直線 は、つねに定点を通ることを示し、その定点の座標を求めなさい。
(2) から直線 に下ろした垂線の足 の軌跡を求めなさい。
(1) 定点 (2) 円 の、原点を除く部分
(1) ,(,,)とおきます。 より
なので、 となるのは のとき、すなわち より のときだけです。この場合を分けて考えます。
のとき 直線 PQ の傾きは なので
()のとき P,Q は で、直線 PQ は です。これは上の式で とした と一致します。
どの場合も直線 PQ は で表され、, はつねにこの式を満たします。よって直線 PQ は定点 を通ります。
(2) 定点を とします。H は直線 PQ 上の点で です。
H が A と O のどちらとも異なるとき なので、H は OA を直径とする円 上にあります。H = A のときも A はこの円上にあります。
H = O となるのは直線 PQ が 軸のときですが、 は の係数が でないので 軸にはならず、H = O は起こりません。
逆に、 は、 を動くとき、すべての実数値をとります( の判別式 で、解は でない)。したがって直線 PQ は、A を通る直線 のうち、 軸以外のすべてになります。円上の O 以外の点 H をとると、H を通り OH に垂直な直線(H = A のときは )は A を通り 軸ではないので、直線 PQ として現れ、その垂線の足が H です。
よって の、 です。
問18 ★★★
点 が円 上を動きます。 を原点、 とし、線分 の垂直二等分線と直線 が交わるとき、その交点を とします。
(1) の値を求めなさい。
(2) 点 の軌跡を求めなさい。
(1) (2) 双曲線 (全体)
(1) Q は直線 OP 上にあるので、実数 を用いて と表せます。 なので , です。また、Q は AP の垂直二等分線上にあるので です。
よって です。
(2) (1) から、Q は O,A を焦点とし、2点からの距離の差が の双曲線上にあります。中心は OA の中点 で、, より , です。
逆に、この双曲線上の点 Q をとります(O は双曲線上にないので )。
どちらも P は円上の点で、Q は AP の垂直二等分線上かつ直線 OP 上にあります。 より垂直二等分線は O を通らないので、直線 OP と一致せず、交点は Q ただ1つです。よって双曲線上のすべての点が Q として現れます。
(垂直二等分線が直線 OP と平行になる P では Q ができません。このときの向きが、双曲線の漸近線の向きにあたります。)
問19 ★★★
点 が楕円 上を動くとき、 とします。複素数平面の点 (, は実数)を座標平面の点 とみます。
(1) は一定であることを示し、その値を求めなさい。
(2) 点 が描く図形を求めなさい。また、 が楕円を1周するとき、 はその図形を何周するか求めなさい。
(1) (一定) (2) 楕円 (焦点 と ),2周
(1) もとの楕円は ,, で、焦点は , です。 を使うと
また で、,(P は点 )です。 として , なので
よって で、 によらず一定です。
(2) (1) より、点 は2点 , を焦点とし、距離の和が の楕円上にあります。中心は ,,, です。
どの点を通るかを確かめるため、()とおくと
は を動くので、 はこの楕円全体を 2周 します。
よって は (焦点は点 と点 )を します。
( と が同じ に移るので、周回が2回になります。)
問20 ★★★
2つの楕円 , について、次の問いに答えなさい。
(1) と の交点の座標を求めなさい。
(2) の周および内部と、 の周および内部の共通部分の面積を求めなさい。
(1) (複号任意の4点) (2)
(1) 2式を引くと より です。 の式に代入して , です。
(複号任意の4点)
(2) 共通部分を とします。 は 軸・ 軸について対称で、 と を入れかえても変わらない(直線 について対称)ので、 のうち の部分 の面積の 倍です。
では
なので、 の内部の点は の内部にもあります。よって です。 の上半分は で、 で直線 と交わるので
第1項は です。第2項の積分は と置換します。
よって
求める面積は です。
別の見方 座標だけを 倍すると、 は単位円に、直線 は に移り、 は中心角 の扇形(面積 )になります。縦の長さがすべて 倍になるので面積も 倍になり、 の面積は と分かります(楕円の面積 と同じ考え方です)。
この章の学習が終わったら
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