問1 ★
偏角 を として、 を極形式で表しなさい。
答えを見る答えを閉じる
絶対値は です。
点は第2象限にあるので です。
目次 / 数検対策(準2級・2級・準1級) / 数検準1級
—— 複素数平面と二次曲線 第1〜4章の「極形式・ド・モアブルの定理・複素数と図形」を、数検準1級の出題形式で ——
数検準1級の「複素数平面」の類題です。極形式への変換、ド・モアブルの定理による累乗の計算、複素数の $n$ 乗根、点を中心とする回転から、方程式の表す図形(円・垂直二等分線・アポロニウスの円)、2本の線分のなす角と三角形の形、$w = \dfrac{1}{z}$ による図形の移り方、1 の $n$ 乗根を使った三角関数の値までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、極形式の $r$ と $\theta$ を図と結びつけて書くこと、「純虚数」「一直線」「正三角形」の条件を式に直すこと、除く点を忘れずに書くことを練習します。問19では数列の漸化式(数列 第6章)、問20では三角関数の微分(微分積分 第11章)も使います。
この章の問題は、「極形式とド・モアブルの定理で速く正確に計算する力」と、「長さと角の条件を複素数の式に直し、図形として言い表す記述力」の2本柱です。
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
偏角 を として、 を極形式で表しなさい。
絶対値は です。
点は第2象限にあるので です。
問2 ★
を の形で表しなさい。
それぞれを極形式で表します。
ド・モアブルの定理より、絶対値は 、偏角は
です。よって
問3 ★
点 を、点 を中心として だけ回転した点を表す複素数を求めなさい。
中心 から見た位置は です。これを原点のまわりに 回転します。
最後に中心 を足して戻します。
問4 ★
方程式 の解を求めなさい。
右辺は です。()とおくと
より , です。 として、偏角は ,,, となります。
4つの解は、原点を中心とする半径 の円に内接する正方形の頂点です。
問5 ★
方程式 は、どのような図形を表すか求めなさい。
点 を中心とする半径 の円
両辺を2乗して で開きます。
整理して で割ると です。 なので
よって です。
(確かめ)2点 と を結ぶ線分を に内分する点 と、外分する点 が、直径の両端になっています。
問6 ★
複素数 が を満たすとき、 の最大値と最小値を、それぞれ求めなさい。
最大値 ,最小値
は、原点を中心とする半径 の円周上の点 と、点 との距離です。 なので、直線 と円の交点で最大・最小になります。
問7 ★
複素数 が を満たすとき、 の値を求めなさい。
両辺に をかけると なので (複号同順)です。
ド・モアブルの定理より となります(どちらの でも同じ値)。 なので
問8 ★
となる最小の自然数 を求めなさい。
なので、両辺を で割ると です。
よって です。 より なので、 が の整数倍になる最小の で、 です。
問9 ★★
点 が を満たしながら動くとき、偏角 ()の最大値と最小値を求めなさい。また、偏角が最大となるときの を求めなさい。
最大値 ,最小値 。最大となるのは
点 は、点 を中心とする半径 の円周上を動きます。
なので原点は円の外にあり、偏角が最大・最小になるのは、原点から円に引いた2本の接線の接点です。接点を とすると ,, なので です。
よって偏角のとりうる範囲は ,すなわち
(最小値 は、円が実軸に点 で接することとも一致します。)
最大のときの接点は ,偏角 なので
問10 ★★
とします。複素数 が を満たすとき、 をすべて求めなさい。また、3点 ,, を頂点とする三角形がどのような三角形かを求め、その面積を求めなさい。
。正三角形で、面積は
なので、両辺を で割り とおくと
です。 を計算します。
は絶対値 ,偏角 なので、点 は点 を原点のまわりに 回転した点です。よって , となり、 は です。
1辺は なので、面積は
問11 ★★
点 が、原点を除いて円 上を動くとき、 が表す点 は、どのような図形を描くか求めなさい。
2点 と を結ぶ線分の垂直二等分線(実部が である複素数全体を表す直線)
の両辺を2乗して開きます。
なので、この式の両辺を で割ると
より なので、 です。
逆に、 を満たす (このとき )に対して とおくと、上の変形を逆にたどって は円 上の原点以外の点になります。
は ()と同じなので、 です。よって点 は の を描きます。原点を通る円は、 で直線に移ります。
問12 ★★
が純虚数となるような点 は、どのような図形を描くか求めなさい。
点 を中心とする半径 の円。ただし、2点 , を除く
とおきます。 が純虚数である条件は、 かつ です。分母より , より です。
より
分母を払うと です。
とすると なので、 です。
よって、点 を中心とする半径 の円です。ただし、2点 , を除きます。
(図形の意味) が純虚数 ⇔ 2点 , に対して なので、線分 を直径とする円になります。
問13 ★★
異なる3点 ,, が、等式 を満たしています。 の3つの角の大きさを求めなさい。
,,
等式を について解き、 を引きます。
よって
これより , です。 とおくと、余弦定理より
なので、三平方の定理の逆より です。残りは です。
問14 ★★
は虚数とします。3点 ,, を頂点とする三角形が、 の直角二等辺三角形となるような を、すべて求めなさい。
は虚数なので , で、3点 ,, は異なります。
かつ となるのは、点 が、点 を中心として点 を 回転した点であるとき、すなわち
のときです。左辺は なので
(確かめ) のとき で、, です。
問15 ★★
複素数 が を満たすとき、 の最大値と最小値を求めなさい。また、それぞれのときの を求めなさい。
最大値 (),最小値 ()
()とおきます。 より なので
よって です。 より なので、 です。
最小のときの は、 の解(1 の 3 乗根のうち でないもの)です。
問16 ★★
正方形 の頂点は、この順に反時計回りに並んでいます。, のとき、頂点 , を表す複素数を、それぞれ求めなさい。
,
正方形の対角線は、中点で垂直に交わり、長さが等しくなります。対角線の交点 は線分 の中点なので
頂点が反時計回りに並んでいるので、点 は、点 を中心として点 を 回転した点です。 から見た の位置は なので
点 は、点 に関して点 と対称な点( を 回転した点)なので
(確かめ), で、 より です。
問17 ★★★
とし、()とします。
(1) の値 (2) と の値 (3) の値
上の (1)〜(3) を、それぞれ求めなさい。
(1) (2) , (3)
なので です。よって ,, です。
(1) と より なので
(2) 展開して で次数を下げます。
同じように , です。
また なので
(3) 各項の分母・分子を で割ると
( です。)よって
問18 ★★★
とします。
(1) であることを示しなさい。 (2) のとき、 であることを示しなさい。 (3) の値を求めなさい。
(1)(2) 証明は解説を参照 (3)
(1) ()は方程式 の異なる7つの解なので
です。一方 は とも因数分解できるので、 で両辺を で割ると
これは についての恒等式(両辺とも6次式で、無数の で一致する)なので、 を代入して、左辺 が示されました。
(2) とおくと です。
のとき なので です。よって です。
(3) (1) の両辺の絶対値をとり、(2) を代入します。
,, なので、 とおくと です。 より
問19 ★★★
複素数の列 を、,()で定めます。
(1) を満たす複素数 を求め、 を の式で表しなさい。 (2) を の形で求めなさい。 (3) となる最小の自然数 を求めなさい。
(1) , (2) (3)
(1) より なので
漸化式から を引くと です。数列 は公比 の等比数列なので
なので、点 は、点 を点 を中心として 回転し、中心からの距離を 倍した点です。点は点 のまわりを回りながら近づいていきます。
(2) ド・モアブルの定理より
(3) (1) より
これが より小さい条件は、両辺を2乗して ,すなわち です。, なので です。
問20 ★★★
とし、 とします。3点 ,, を頂点とする三角形の面積を とします。
(1) と を示し、 であることを示しなさい。 (2) の最大値と、そのときの を求めなさい。
(1) 証明は解説を参照 (2) のとき最大値
(1) なので
次に、点 を頂点とする角を調べます。 なので
なので です(3点は一直線上にありません)。
なので
(2) を微分します。
では なので、 の符号は の符号と同じです。 となるのは です。
| 極大 |
よって です。このとき3点は (1 の 3 乗根)で、単位円に内接する正三角形になります。
この章の学習が終わったら
学習完了テストを受ける