問1 ★
関数 の逆関数 を求めなさい。
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なので、値域は です。 の分母を払って について解きます。
と を入れかえて
定義域 は分母の条件と同じなので、書き添えなくてもかまいません。確かめ:, です。
目次 / 数検対策(準2級・2級・準1級) / 数検準1級
—— いろいろな関数 第5・6章の「逆関数・合成関数」を、数検準1級の出題形式で ——
数検準1級の「合成関数・逆関数」の類題です。分数関数・無理関数・定義域を限った二次関数の逆関数、式を求めずに出す $f^{-1}(b)$ の値、合成関数の式と値から、合成関数の値域、合成関数からもとの関数を決める問題、自分自身が逆関数になる条件、逆関数との共有点、繰り返し合成した関数までを20問にまとめました。2次(数理技能)では、逆関数の定義域(=もとの値域)を必ず添えること、置きかえた文字 $t$ の範囲を先に書くことを練習します。問10では指数関数(指数関数・対数関数 第1〜3章)、問18では二次関数の最小値の場合分け(二次関数 第3章)、問19では定積分(微分積分 第8・9章)、問20では数学的帰納法(数列 第8章)も使います。
この章の問題は、「定義域と値域を入れかえて書く」ことと、「内側のかたまりを とおき、 の範囲を先に押さえる」ことの2本柱です。
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
関数 の逆関数 を求めなさい。
なので、値域は です。 の分母を払って について解きます。
と を入れかえて
定義域 は分母の条件と同じなので、書き添えなくてもかまいません。確かめ:, です。
問2 ★
関数 の逆関数 を、定義域とあわせて求めなさい。
の定義域は 、値域は です。 の両辺を2乗すると なので
と を入れかえ、定義域にもとの値域 を添えます。
を落とすと放物線全体になり、 の値域と合いません。
問3 ★
関数 の逆関数 を、定義域とあわせて求めなさい。
です。 ではグラフは右下がりで、値域は です。
より 。 より なので、( のほうは選びません)。
と を入れかえて
問4 ★
関数 は逆関数をもちます。 と の値を、それぞれ求めなさい。
,
なので、逆関数の式は作らずに を解きます。 も も右上がりなので、 は右上がりで、解はそれぞれ1つだけです。
問5 ★
, のとき、合成関数 と を、それぞれ求めなさい。
,
は「先に 、後から 」です。 の を、かたまり に置きかえます。
は「先に 、後から 」です。
順番を入れかえると別の関数になります。
問6 ★
,( は定数)とします。 が成り立つような の値を、すべて求めなさい。
値は内側から計算します。
等しいので ,,。
のとき、どちらも になります。
問7 ★
, のとき、合成関数 の逆関数 を求めなさい。
まず合成関数を作ります。
を について解くと 。 と を入れかえて
確かめ:, で、。後から使った を先に取り消す形 と一致します。
問8 ★
関数 について、 のグラフと、その逆関数 のグラフが、どちらも点 を通ります。定数 , の値を求めなさい。
,
が点 を通るので 。 が点 を通る です。
2乗して ,。引くと ,。
このとき は右下がりで逆関数をもち、, です。
問9 ★★
関数 が逆関数をもつことを示し、逆関数 を求めなさい。
絶対値を外す
逆関数をもつこと どちらの区間でも傾きが正で、 で2つの直線はつながっている(どちらの式でも )ので、 のグラフは全体で右上がりです。よって異なる には異なる が対応し(1対1)、 は逆関数をもちます。値域は実数全体です。
逆関数を求める
と を入れかえて
区切りは、もとの関数の区切り ではなく、その値 になります。
問10 ★★
, とします。合成関数 と の値域を、それぞれ求めなさい。
の値域は , の値域は
(先に 、後から )
とおくと、 のとりうる値は です。
()で最小値 をとり、 を大きくすると限りなく大きくなります。よって値域は です。
(先に 、後から )
とおくと、 のとりうる値は です。 は について右上がりなので、値域は 、つまり です。
どちらも「内側のかたまりの範囲 → 外側の関数」の順に調べます。 を書かずに の値域 をそのまま答えると、今回はたまたま合っても、答案としては根拠が足りません。
問11 ★★
関数 は、 であるすべての実数 について をみたし、その定義域は がとりうる値の全体です。 を、定義域とあわせて求めなさい。
内側のかたまりを とおきます。
のとき は 以外のすべての値をとるので、 のとりうる値は です。
なので、。よって
文字を に書きかえて
になる は無いので、 の値はこの条件からは決まりません。定義域から を除くのはそのためです。
問12 ★★
1次関数 (, は定数,)が、すべての実数 について をみたします。 をすべて求めなさい。
,
の を、かたまり に置きかえます。
これが とすべての で等しいので、係数を比べて
確かめ: です。傾きは合成で掛け算になる()ので、傾きが負の も見落とさないようにします。
問13 ★★
, を定数とし、 は定数関数ではないとします。 の定義域のすべての について が成り立ち、さらに であるとき、, の値を求めなさい。
,
がすべての で成り立つことは、(自分自身が逆関数)と同じです。
逆関数を求める の分母を払うと , なので
を決める のグラフの縦の漸近線は 、 のグラフの縦の漸近線は です。 ならこれが一致するので ,。このとき
となり、たしかに です。
を決める より ,。
このとき で、定数関数ではありません。分子と分母の の係数の関係「」( の形)が、自分自身が逆関数になる条件です。
問14 ★★
関数 の逆関数 を求めなさい。また、 のグラフと のグラフの共有点の座標を求めなさい。
。共有点は ,
逆関数 で は右上がりで、値域は です。 より 。 なので 。 と を入れかえて
共有点は 上にある 共有点を とすると、 かつ 、つまり です。もし なら、 は右上がりなので 、つまり となって矛盾します。 でも同様に矛盾するので です。
を解く
どちらも をみたすので、共有点は
問15 ★★
のとき、方程式 を解きなさい。すなわち、この方程式をみたす実数 をすべて求めなさい。
内側のかたまりを とおきます。 なので、 のとりうる値は です。
を求める より
どちらも をみたします。
に戻す
の値が1つ見つかるごとに、 の解が( なので)2つずつ出ます。 なら1つ、 なら0個になる点に注意します。
問16 ★★
とし、,()で関数 を定めます。途中の分母が にならない だけを考えるとき、 を求めなさい。
を計算する 分母・分子に を掛けて
を計算する とおくと、分母・分子に を掛けて
周期を使う なので、,,,…と3つごとに元に戻ります。 なので
が恒等関数なので、 は の逆関数でもあります()。
問17 ★★★
を定数とし、 とします。 のグラフと、その逆関数 のグラフの共有点の個数を、 の値によって場合分けして求めなさい。
のとき0個, のとき1個, のとき3個, のとき1個
の定義域は 、値域は で、 は右下がりなので逆関数をもちます。 です。
共有点の条件 点 が共有点 かつ 。, に注意して2乗すると、次と同じです。
2式を引くと ,。よって または です。
(i) (直線 上の点) かつ 。左辺 は で右上がりで なので、 の解は のとき1個、 のとき0個です。
(ii) ,( について対称な2点) を代入すると
2つの解は和が で、 と がちょうどこの2つの解になります。 には 、 かつ には2つの解がどちらも 以上、つまり が必要十分です。よって のとき共有点が2個( と )、それ以外では0個です。
まとめ
たとえば のとき、, と、 上の の3個です。右下がりの関数では、共有点が 上だけとは限りません。
問18 ★★★
を定数とし、, とします。合成関数 の最小値を とするとき、 を の式で表しなさい。また、 の最大値を求めなさい。
, の最大値は ( のとき)
内側の範囲 とおくと、 のとりうる値は です。
外側の最小値 の最小値を、軸 の位置で場合分けします。
の最大値 では 、 では で、等号は のときです。よって最大値は
の範囲 を書かずに の最小値を としてしまうと、 の場合を取りこぼします。
問19 ★★★
とします。 は逆関数 をもちます。定積分 の値を求めなさい。
の式は簡単には求まらないので、グラフの対称性を使います。
準備 も も右上がりなので は右上がりで、, です。よって で であり、求める定積分は、 のグラフと 軸,直線 で囲まれた部分の面積 です。
対称移動する この部分を直線 について折り返すと、 のグラフと 軸,直線 で囲まれた部分、つまり
の部分に重なります。面積は変わらないので
一辺が と の長方形(面積 )から、 の下側の面積 を引いた、と見ることもできます。
問20 ★★★
で定義された関数 について、,()とします。 を と の式で表しなさい。また、 となる最小の自然数 を求めなさい。
,
なら なので、何回合成しても の範囲で定義されます。
規則を見つける
と並べると、 と予想できます。
数学的帰納法で示す のとき は で成り立ちます。 で成り立つと仮定すると、 を に入れて、分母・分子に を掛けます。
よって でも成り立ち、すべての自然数 で
不等式を解く を代入し、分母・分子に を掛けると 。分母は正なので
, なので、最小の は です。
(予想の見つけ方の別法: なので、1回合成するごとに「」が半分になります。 で となり、合成を重ねると は に近づいていきます。)
この章の学習が終わったら
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