問1 ★
が自然数となるような自然数 を、すべて求めなさい。
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です。( は自然数)となるので、 は の約数である平方数です。
の約数のうち平方数は、 の指数が か 、 の指数が か 、 の指数が のものなので、 の4つです。
よって です。
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—— 整数の性質 第1〜3・5・6章の「約数と倍数・互除法・一次不定方程式・余りと合同式・整数の方程式」を、数検準2級の出題形式で ——
数検準2級の「整数の性質」の類題です。素因数分解と約数の個数、最大公約数と最小公倍数、ユークリッドの互除法、一次不定方程式、余りによる分類と合同式、循環小数と無理数、整数の方程式までを20問にまとめました。n 進法(整数の性質 第4章)は8章で扱います。2次(数理技能)では、「$a = ga'$,$b = gb'$ とおく」「互いに素だから」「余りで分類すると」のように、使う道具と根拠を一言ずつ書き添えることを練習します。
この章の問題は、「どの文字が整数で、どの2数が互いに素か」を最初に書き出しておくと、使う道具が自然に決まります。
難易度マークは ★=基礎、★★=標準、★★★=難問です。★から順に取り組みましょう。
問1 ★
が自然数となるような自然数 を、すべて求めなさい。
です。( は自然数)となるので、 は の約数である平方数です。
の約数のうち平方数は、 の指数が か 、 の指数が か 、 の指数が のものなので、 の4つです。
よって です。
問2 ★
の正の約数の個数を求めなさい。また、そのうち の倍数であるものの個数を求めなさい。
約数の個数 個, の倍数 個
です。正の約数は (,,)の形なので、個数は
の倍数であるのは のときなので、 の選び方が 通りになり
問3 ★
,, の最大公約数と最小公倍数を求めなさい。
最大公約数 ,最小公倍数
最大公約数は、3つに共通する素因数を指数の最も小さいもので掛けて です。
最小公倍数は、どれかに現れる素因数を指数の最も大きいもので掛けて です。
問4 ★
互除法を用いて、 と の最大公約数を求めなさい。また、最小公倍数を求めなさい。
最大公約数 ,最小公倍数
よって最大公約数は です。
, で、 と は互いに素なので、最小公倍数は
問5 ★
方程式 の整数解をすべて求めなさい。
( は整数)
, は を満たすので、1組の解です。
辺ごとに引くと です。 と は互いに素なので、 は の倍数です。( は整数)とおくと となり
問6 ★
を で割った余りを求めなさい。
なので、 です。 より
よって余りは です。
問7 ★
千の位の数字が 、一の位の数字が である4けたの自然数 が、 の倍数であるとき、 をすべて求めなさい。
で、 と は互いに素なので、 が の倍数かつ の倍数であればよいです。百の位、十の位の数字を順に , とします。
のとき、 のうち が の倍数になるのは , です。
のとき、 のうち が の倍数になるのは だけです()。
よって です。
問8 ★
を小数で表したとき、小数第 位の数字を求めなさい。
割り算をすると で、循環節は の けたです。
なので、小数第 位は循環節の 番目の数字で、 です。
問9 ★★
2つの自然数 ,()の積が 、最小公倍数が であるとき、, の組をすべて求めなさい。
, の最大公約数を 、最小公倍数を とすると なので
,(, は互いに素な自然数で )とおくと、 なので
を2つの自然数の積に分ける組 は、どれも互いに素です。それぞれ 倍して
「互いに素」の条件を確かめないと、 で , に公約数があるような組(この問題ではありません)を拾ってしまうことがあります。
問10 ★★
を自然数とする。(1) と の最大公約数としてありうる値を、すべて求めなさい。(2) と の最大公約数が より大きくなるような、 以下の自然数 の個数を求めなさい。
(1) (2) 個
(1) 「 と の最大公約数」=「 と の最大公約数」を用いて、最大公約数を変えない組を順に作ります。
1つ目は 、2つ目は です。
よって求める最大公約数は「 と の最大公約数」に等しく、 は素数なので、その値は です( のとき と で 、 のとき と で となり、どちらも実際に現れます)。
(2) 最大公約数が になるのは、 が の倍数のとき( も含む)です。( は 以上の整数)で
の です。
問11 ★★
で割ると 余り、 で割ると 余る3けたの自然数について、その個数と、最大のものを求めなさい。
個数 個,最大のもの
求める自然数を とすると、整数 , を用いて と表せます。よって
, は を満たすので、辺ごとに引いて です。 と は互いに素なので、( は整数)とおけて
が3けたなので 、つまり です。,, より、 です。
よって個数は 、最大のものは のときの です。
(確かめ)
問12 ★★
整数 , について、 が の倍数ならば、, はともに の倍数であることを示しなさい。
対偶「, の少なくとも一方が の倍数でないならば、 は の倍数でない」を、平方数を で割った余りで示す。
方針 対偶を示します。
準備 整数 は、 を整数として , のいずれかで表せます。
つまり、 を で割った余りは、 が の倍数なら 、そうでなければ です。
証明 , の少なくとも一方が の倍数でないとします。
どちらの場合も は の倍数ではありません。対偶が真なので、もとの命題も真です。(証明終)
問13 ★★
を満たす整数 , の組をすべて求めなさい。
なので、方程式の両辺から を引いて
, は整数で、積が なので、 の約数の組を考えます。 は奇数ですが、 の約数 , はすべて奇数なので、どの組も除かれません。
よって です。
問14 ★★
を満たす自然数 , の組をすべて求めなさい。
両辺に を掛けると 、つまり です。両辺に を足して
, は自然数なので , です。
したがって , はともに正の約数の組です。
よって です。
問15 ★★
が無理数であることを用いて、等式 を満たす有理数 , を求めなさい。
等式を整理すると
と仮定すると となります。, は有理数なので右辺は有理数になり、 が無理数であることに反します。
よって で、このとき も成り立ちます。 を代入して なので
「, が有理数だから右辺も有理数」の一言が、この問題の要です。
問16 ★★
が の倍数となるような自然数 の条件を求めなさい。
が奇数
なので です。
よって条件は です。
(別解) が奇数のとき、 は で割り切れる(もう一方の因数は )ので、 は の倍数です。偶数のときは、 と を で割った余りの表( で と 、以後くり返し)から、和の余りが か になることを確かめます。
問17 ★★★
を 以上の素数とする。(1) は の倍数であることを示しなさい。(2) は の倍数であることを示しなさい。
(1) が の倍数かつ の倍数であることを示す。(2) が ,, の倍数であることを示す。
(1) です。
と は互いに素なので、 は の倍数です。(証明終)
(2) です。
,, はどの2つも互いに素なので、 は の倍数です。(証明終)
条件が「 以上」なのは、 では が の倍数にならないからです((1) は でも成り立ちます)。
問18 ★★★
を満たす整数 , の組をすべて求めなさい。
について平方完成すると
なので 、つまり です。 は整数なので に絞られます。
よって
「2乗の和=定数」の形にすると、各項が定数以下になることから、候補を有限個に絞れます。
問19 ★★★
(1) を満たす自然数 , の組をすべて求めなさい。(2) を満たす自然数 , の組は存在しないことを示しなさい。
(1) (2) で、 が より大きい奇数になることから矛盾を導く。
(1) です。 より なので、, はともに正の整数です。
積が なので、, はどちらも の累乗(素因数が だけの数)です。,()とおくと、差が なので
は奇数なので、, です。よって , で、, より 、このとき で です。
(2) 自然数 , が存在すると仮定します。 で、 より です。
で、 は連続する2つの整数の積なので偶数です。よって は奇数です。
は の正の約数なので の累乗ですが、奇数である の累乗は だけです。ところが より で、 にはなりません。これは矛盾です。
よって、 を満たす自然数 , の組は存在しません。(証明終)
問20 ★★★
2つの自然数 ,()について、最大公約数と最小公倍数の和が 、 であるとき、, を求めなさい。
最大公約数を とし、,(, は互いに素な自然数で )とおきます。最小公倍数は なので、条件は
は と の公約数なので、 または です。
のとき , です。 を2つの自然数の積に分ける組は で、和はそれぞれ です。和が になる組はないので、不適です。
のとき , です。 を2つの自然数の積に分ける組 のうち、和が になるのは だけで、 と は互いに素です。
よって , より
(確かめ) と の最大公約数は 、最小公倍数は で、 です。
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